大気環境の問題は、化学反応・気候・物質輸送が相互に関係している。本研究室では、環境負荷低減する方策を検討するために必要な大気化学反応の解明に取り組んでいる。これらの研究は、成層圏・対流圏における均一反応の新しい解釈はもちろんのこと、新燃料時代におけるそれら新燃料が大気環境に及ぼす影響予測に必要である。具体的には、都市型環境汚染に関して発生源からの微量気体の拡散過程やエアロゾル組成の研究、酸性雨、環境ホルモン、ダイオキシンや代替フロンなどの新しい汚染物質が原因となる大気環境影響に関する研究を行っている。さらに、温室効果ガス等の大気微量物質やエアロゾルの高感度 計測手法の開発を行い、開発装置を用いた大気環境モニタリングを実施し、大気環境システムについての総合的な研究を進めている。