研究分野・教員一覧|環境システム学専攻 東京大学大学院新領域創成科学研究科

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教員一覧

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大気環境システム学分野
氏名
 藤田 道也 助教
ふりかな
ふじた みちや
メールアドレス
研究室HP
http://www.tonokura-lab.k.u-tokyo.ac.jp/
略歴
2014年3月 横浜国立大学工学部物質工学科 卒業
2016年3月 横浜国立大学大学院環境情報学府環境リスクマネジメント専攻博士課程前期修了
2016年4月~2018年4月 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社
2020年4月~2021年3月 日本学術振興会特別研究員DC2
2021年3月 横浜国立大学大学院環境情報学府人口環境専攻博士課程後期修了(博士(工学))
2021年4月~2021年5月 日本学術振興会特別研究員PD
2021年5月 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻助教
教育活動
研究活動

 我々の生活は化学物質を合成した化学品によって支えられている。研究では化学品を高効率、高品質で製造し、かつ高安全性を有する化学プロセス最適化を目的として各種実験や計算に取り組んでいる。化学プロセスが設計した運転条件からどのようにズレを引き起こし火災や爆発等の災害に伝播していくのか、段階的に進展していく異常反応や熱暴走現象を分析し、現象理解に基づいた安全対策の立案や高度システム化をめざしている。現在までの具体的な研究内容は下記のとおりである。 
 
1. 反応性化学物質アクリル酸(AA)に対する熱分析、液体クロマトグラフィーを用いた、発熱反応の実測に基づくkineticsの定量化 (文献1)
2. AAの重合反応による熱暴走現象を小規模実験での実測、および発生ガス分析を用いた放出される化学物質の特定とフィジカルリスクシナリオ評価(文献2)
3. AA異常反応生成物の蓄積により災害において放出される化学物質の高度発生ガス同時分析による特定と反応機構の解明(文献3)
4. 高感度熱量計を用いた、広範な温度条件で実現象を再現するAA異常反応のkineticsの定式化 (文献4)
 
[文献]
1) M. Fujita, Y. Iizuka, A. Miyake, Thermal and kinetic analyses on Michael addition reaction of acrylic acid. Journal of Thermal Analysis and Calorimetry, 128, 1227-1233 (2017).
2) M. Fujita, Y. Izato, Y. Iizuka, A. Miyake, Thermal hazard evaluation of runaway polymerization of acrylic acid, Process Safety and Environmental Protection, 129, 339-347 (2019).
3) M. Fujita, Y. Izato, A. Miyake, Thermal and evolved gas analyses of Michael addition oligomers of acrylic acid. Journal of Thermal Analysis and Calorimetry (2021) Online published.
4) M. Fujita, Y. Izato, A. Miyake, Kinetics analysis of spontaneous thermal polymerization of acrylic acid, Journal of Thermal Analysis and Calorimetry 144, 553-562 (2021).

その他
所属学会:火薬学会、安全工学会、化学工学会、大気環境学会
将来設計

今後は上述した現象理解のための分析技術、計算技術をより深化させる。それとともに、これらの技術を化学安全工学の分野だけでなく、大気環境問題(光化学オキシダント、PM2.5等)の解決を目的とした大気環境化学分野に活用し、研究範囲を拡張させていく。

教員からのメッセージ

開拓者の精神を持ち、失敗を恐れず困難に立ち向かい、乗り越える。
 一緒に成長しましょう!

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