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2018/11/07 (Wed)
第4回談話会を開催します。
平成30年11月14日(水)12:15-12:55 環境棟4階談話室において、第4回談話会を開催します。
題名 『 実験研究の安全構造に関する科学的アプローチ ~創造性と安全性の両立を目指して~ 』
演者 大島 義人 教授
概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実験研究における研究者の自由度や創意工夫の余地は、いわば研究の根幹であり、新しい発見につながる源であるため、作業の多
くが必然的に非定常な作業で構成されることは、ある程度前提として受容されなければならない。一方で、実験研究はその任意性や
非定常性ゆえに、産業界の製造工程のような定常的作業とは本質的に異なるリスクを内包する。このような研究の推進とリスクとの
表裏一体の関係の中で、研究の創造的アクティビティと安全をバランスさせることは、そう単純なことではない。
自由度の高い実験研究現場の安全を議論するためには、実験室という場の中にある人やモノ、情報などを構成要素(エレメント)
とする一つのシステムとして捉えた上で、これらの組み合わせの中で脆弱性を与える背景的要因をシステムの中から抽出し、システ
ム全体の最適化問題として総合的に評価することが重要となる。そのためには、実際の実験研究現場で起こっている事象のより科学
的・定量的な解析を通じて、実験室内の人やモノ、場の複雑な関連性を論理的に整理し、実験室システムの構造の中で明らかにする
必要があると考えられる。
本談話会では、実験作業における人の行動や実験室内のモノの移動、実験室内の空気環境などについて、被験者実験や実際の実験
研究現場から取得したデータをもとに、任意性の高い実験研究の特徴と絡めて科学的に解析を行ったケーススタディを紹介する。
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皆様お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。