研究分野・教員一覧|環境システム学専攻 東京大学大学院新領域創成科学研究科

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東京大学大学院新領域創成科学研究科
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教員一覧

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環境情報計測学分野
氏名
 水野 勝紀 准教授
ふりかな
みずの かつのり
メールアドレス
研究室HP
https://webpark2264.sakura.ne.jp/mizu/
略歴
2006年3月 同志社大学工学部電子工学科 卒業
2008年3月 同志社大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了
2008年4月~2012年2月  パナソニック株式会社
2012年3月 同志社大学大学院生命医科学研究科生命医科学専攻博士課程修了(一ヵ年短縮)(博士(工学))
2012年4月  東京大学生産技術研究所海中工学国際研究センター特任助教
2012年4月 同志社大学波動エレクトロニクス研究センター嘱託研究員
2017年8月 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻助教
2018年9月~2019年3月 フランス国立科学研究センター(CNRS)・エクスマルセイユ大学客員研究員
2019年4月~2019年8月 サウサンプトン大学国立海洋センター(NOCS)客員研究員
2021年7月 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻准教授
教育活動
研究活動

水圏フィールドを中心に「自然」と「人間」が相互に及ぼし合う影響の把握と理解を目的として,超音波や光などによる物理的な計測手法をベースに,自然界の環境情報を効率的,定量的に得るための新しいコンセプトの環境計測技術とその情報処理技術の開発及び,社会への実装を進めている.主なテーマは以下のものである。
 
1.高分解能音響ビデオカメラを用いた魚類の分類、底生生物の行動解析、沈水植物の分布把握方法を開発(文献1)
2.水底下に生息する二枚貝や植物根の分布を把握するための3次元音響精密計測システムを開発(文献2)
3.海底下の鉱物資源探査に向けた、海中ロボット搭載用の非線形音響計測システムと数値計算手法を開発(文献3、4)
4.光学カメラを利用する、簡易で効率的な海底生物相定量評価システムの開発(文献5)
 
[文献]
1) K. Mizuno, K. Abukawa, T. Kashima, A. Asada, Y. Fujimoto, and T. Shimada “Assessing the biological process of Hydrilla verticillata predation in a eutrophic pond using high-resolution acoustic imaging sonar” Limnology, 17(1), pp. 13-21, 2016
2) K. Mizuno, X. Liu, F. Katase, A. Asada, M. Murakoshi, Y. Yagita, Y. Fujimoto, T. Shimada, and Y. Watanabe “Automatic non-destructive three-dimensional acoustic coring system for in situ detection of aquatic plant root under the water bottom” Case Studies in Nondestructive Testing and Evaluation, vol. 5, pp. 1-8, DOI information: 10.1016/j.csndt.2016.01.001, 2016
3) K. Mizuno, A. Asada, F. Katase, K. Nagahashi, T. Ura, T. Haraguchi, “Development of the Parametric Sub-Bottom Profiler for Autonomous Underwater Vehicles and the Application of Continuous Wavelet Transform for Sediment Layer Detections” J. Marine Acoust. Soc. Jpn., vol. 43, no. 4, pp. 233-248, 2016
4)      K. Mizuno, P. Cristini, D. Komatitsch, Y. Capdeville, “Numerical and experimental study of wave propagation in water-saturated granular media using effective method theories and a full- wave numerical simulation.”, IEEE journal of Oceanic Engineering, vol. 45 (3), pp. 772-785, 2020
5) K. Mizuno, K. Terayama, S. Hagino, S. Tabeta, S. Sakamoto, T. Ogawa, K. Sugimoto, H. Fukami, “An efficient coral survey method based on a large-scale 3-D structure model obtained by Speedy Sea Scanner and U-Net segmentation”, Scientific Reports, 10, 12416, 2020

その他
海洋音響学会、海洋調査技術学会、IEEE/OES、日本船舶海洋工学会、海洋理工学会、日本沿岸域学会、日本陸水学会各会員
第29回海洋工学シンポジウム実行委員会委員 (2021-)、海洋調査技術学会 企画委員(2020-)、超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム 運営委員会委員(2020-)、海中海底工学フォーラム・ZERO 運営委員(2019-)、IEEE Underwater Technology Symposium 2021, Technical Committee委員(2019-)、海洋理工学会 幹事(2019-)、IEEE/OES Japan Chapter, Technical Committee委員(2018-)、IEEE/OES Newsletter Editorial Committee委員(2018-)、海洋調査技術学会 広報委員(2018-)、海洋音響学会 評議員(2017-)、OCEANS’18 MTS/IEEE Kobe/ Techno-Ocean2018, Technical Program Committee, Technical Program Committee委員(2017-)、IEEE/OES Japan Chapter   IEEE/OES Japan Chapter Young Researcher Award 選考委員(2017)
将来設計

SDGs(Sustainable Development Goals)を掲げるこれからの国際社会において,施策の制定や多様なステークホルダー間で課題を議論する際に,客観的な環境データを充実させることは最も重要なアプローチの一つと考えられ,そのための環境情報計測の重要性は,今後益々高まっていくと感じている.将来に向けて,責任感のある持続的な開発や自然環境の保全・修復などが適正に進められるように,環境情報計測の立場から真摯に取り組んでいきたい.特に、東南アジア域におけるリゾート開発・プラント建設や、国内で進められる資源・エネルギー開発などが海草藻場やサンゴ群落、海洋生物へ与える影響について計測、評価、予測、議論していきたい。また、国や地域、セクションの垣根を越えた連携研究を推進し、行政や民間を巻き込む産学官の有機的なネットワーク作りを進め、人と自然が織りなす社会が歩むべき全体最適な道を探求する。

教員からのメッセージ

国際化が進み、情報に溢れた現在、柔軟な考え方や広い視野、お互いの多様性を認め合うための寛容な心が必要不可欠だと日々感じています。環境システム学専攻において、様々な専門性を有する研究者から刺激を受け、自然という無限の可能性を秘めた研究題材を通じ、国際社会で活躍する健康的な人材へと成長されることを期待します。

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