研究分野・教員一覧
研究分野概要一覧
環境システム学に関わる多様な背景・専門知識を有する教員から構成されています。
大気環境システム学分野
(戸野倉 賢一 教授 / 藤田 道也 助教)
メンバー
- 戸野倉 賢一 教授
-
tonokurak.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
- 藤田 道也 助教
-
michiya.fujitak.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://www.tonokura-lab.k.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
大気環境の問題は、化学反応・気候・物質輸送が相互に関係している。本研究室では、環境負荷低減する方策を検討するために必要な大気化学反応の解明に取り組んでいる。これらの研究は、成層圏・対流圏における均一反応の新しい解釈はもちろんのこと、新燃料時代におけるそれら新燃料が大気環境に及ぼす影響予測に必要である。具体的には、都市型環境汚染に関して発生源からの微量気体の拡散過程やエアロゾル組成の研究、酸性雨、環境ホルモン、ダイオキシンや代替フロンなどの新しい汚染物質が原因となる大気環境影響に関する研究を行っている。さらに、温室効果ガス等の大気微量物質やエアロゾルの高感度計測手法の開発を行い、開発装置を用いた大気環境モニタリングを実施し、大気環境システムについての総合的な研究を進めている。
研究テーマ / キーワード
- 大気エアロゾル組成解析
- 温室効果ガスの環境動態解析
- 大気微量成分気体の高感度計測に基づく環境動態解析
- 都市大気化学反応の解明
- 凝縮相熱分解・酸化・燃焼反応機構の解明
- 詳細反応機構解析に基づく化学・宇宙産業の高度化技術開発
- 新規自動車排気ガス計測手法の開発
海洋環境システム学分野
(多部田 茂 教授)
メンバー
- 多部田 茂 教授
-
tabetak.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://mee.k.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
人類の生活は様々な生態系サービスの上に成り立っている。生態系の恩恵を持続的に享受していくためには、生態系の持つ多様な機能をできる限り保全するとともに、劣化した生態系の修復、望ましい生態系の積極的な創出を図ることが必要である。本研究室では、環境システムを生態系や物質循環の視点から捉え、人間活動の生態系への影響、生態系の保全・修復・創造技術、生態系の変化と社会システムの関連を解析・評価するための 研究に取り組んでいく。具体的には、海洋や沿岸域、流域圏などを対象とした物質循環のモデリング、生態系を構成する物理場や生物の動態のシミュレーション、統合化指標による評価システムの構築などを行う。
研究テーマ / キーワード
- 魚類等の海洋生物の動態や生態系、物質循環の把握とモデリング
- 海洋における再生可能エネルギー導入の環境影響や社会受容性の評価
- 沿岸域環境・沿岸漁業の再生
- 海域の生物生産力の維持・強化技術
地圏環境システム学分野
(徳永 朋祥 教授 / Liu Jiaqi 助教)
メンバー
- 徳永 朋祥 教授
-
tokunagak.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
- Liu Jiaqi 助教
-
liuedu.k.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://webpark1675.sakura.ne.jp/toku/
研究内容
我々の足元を構成する地圏は、エネルギー資源採取、地下水利用、廃棄物処分、トンネルや地下街の開発等、高度に発達した人間活動を支えるために利用されてきている。一方、その結果としての環境改変に伴う課題も多々発生してきている。本研究室では、人間と自然の係わり合いがもたらす地圏環境変化の把握・予測と、環境調和型地圏利用のために必要な技術開発を目指して研究を実施している。最近は、特に以下のような研究を実施している。
- 乾燥地域における水循環と淡水資源確保のための地圏高度利用
- 都市域の地下水環境変動と都市環境改善のための地下水利用方策の検討
- 超長期(数万年スケール)の地圏内物質挙動予測と廃棄物処分技術への適用
研究テーマ / キーワード
- 社会の持続的発展と地圏環境問題
- 安定・安全な水資源の確保と適切な管理
- エネルギー・資源の開発に伴う環境変化
- 地圏環境の高度利用(資源備蓄・廃棄物処分等)
- 地圏構成物質としての地下水とその挙動
- 地球ダイナミクスに対する地下流体の役割
エネルギー環境学分野
(愛知 正温 講師)
メンバー
- 愛知 正温 講師
-
aichik.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://webpark1783.sakura.ne.jp/
研究内容
エネルギーは、私たちの暮らしや産業活動のあらゆる場面で必要なものである。しかし、現代のエネルギー供給の方法や消費のあり方には、地球環境に与える負荷や資源の持続性など、課題が山積している。私たちの社会を持続させていくためには、低環境負荷で、枯渇生資源に依存しないエネルギー供給・消費のシステムを構築することが、必要不可欠である。そのためには、少ないエネルギーで従来以上の価値・サービスを得るための省エネ技術、再生可能で環境負荷の少ないエネルギー資源への転換、エネルギー使用によって発生した物質を適切に処分し環境影響を抑制する技術の三本柱が重要である。
本研究室では、これらの実現に貢献するため、水理地質モデリングおよび熱多孔質力学モデリングによる地中熱利用システムや地熱発電所の適地探索、地熱をはじめとした種々の再生可能エネルギーを組み合わせた持続可能なエネルギー供給システムのデザイン、モデリングとモニタリングの統合運用により地下の状態をより詳しく把握することによって二酸化炭素地中貯留や放射性廃棄物処分のサイトを監視・管理する技術などを主要な研究テーマとしている。複雑で、ときに直接的な観測が難しい問題に取り組むため、理論、シミュレーション、室内実験、フィールド調査などの様々な手法を組み合わせて研究を行っている。
研究テーマ / キーワード
- 地中熱利用ヒートポンプシステムの適地探索
- 地熱および他の再生可能エネルギーを組み合わせた持続的なエネルギーシステムへの移行
- エネルギー生産・消費に伴う環境影響の低減
エネルギー・資源システム学分野
(松島 潤 教授)
メンバー
- 松島 潤 教授
-
jun-matsushimaedu.k.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/jmatsushima/member/matsushima.html
研究内容
物理探査は、物理的な手法により地下情報(定量的な物理量)を推定する、いわば「地下を視る目」の役割を果たす技術です。当研究室では、石油・天然ガス探査に主力として使用される弾性波探査技術に関する研究を行っています。人工的に励起した弾性波を地下に送り込むことにより観測される弾性波形データから多様な物性情報を引き出す解析技術を開発するとともに、推測された物性情報の妥当性を室内実験や物理モデルに基づいて科学的に検証するスタイルをとっています。これまではメタンハイドレートや地熱資源などの地球資源などを探査対象としてきましたが、今後は宇宙線ミュオンと弾性波探査を組み合わせた学融合的分野の創出にも挑戦していきます。
地球資源の探査に関する研究をしていきますと、明らかに対象が大深度化、複雑化、小規模化したものに移行していくことがわかります。これは我々の経済原理が探査・開発しやすいエネルギー資源から探査・開発を行っているためです。技術革新によりこれまで探査・開発できなかったものが可能になりますが、投入するエネルギーに対する回収エネルギーの比(エネルギー収支比)が低下しています。このようなエネルギー収支比の低下はQoL (Quality of Life) の低下を招くばかりでなく環境へのインパクトも大きくなります。生態系におけるエネルギー獲得・フローはお手本的なシステムを構成しており、生態系に学ぶエネルギー資源論に基づいて、エネルギーの獲得・利用から経済までを考えていきたいと思っています。
研究テーマ / キーワード
- 波動と素粒子を用いた地球資源探査と地質環境アクティブモニタリング
- 生態系に学ぶエネルギー資源論
環境情報計測学分野
(水野 勝紀 准教授)
メンバー
- 水野 勝紀 准教授
-
kmizunoedu.k.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://webpark2264.sakura.ne.jp/mizu/
研究内容
当研究室では、水圏フィールドを中心に「自然」と「人間」が相互に及ぼし合う影響の把握と理解を目的として、超音波や光などによる物理的な計測手法をベースに、自然界の環境情報を効率的、定量的に得るための新しいコンセプトの環境計測技術とその情報処理技術の開発及び、社会への実装を進めています。再生可能エネルギーを利用する発電施設の導入や水産・観光・鉱物資源などの有効利用に付随する開発、地球温暖化などの気候変動に伴う環境の変化は継続した世界共通の課題として認識されており、それらの環境改変が短期的あるいは長期的に自然界・人間界に与える影響が懸念されています。SDGs (Sustainable Development Goals) を掲げるこれからの国際社会において、施策の制定や多様なステークホルダー間で課題を議論する際に、客観的な環境データを充実させることは最も重要なアプローチの一つと考えられ、そのための環境情報計測の重要性は、今後益々高まっていくと感じています。将来に向けて、責任感のある持続的な開発や自然環境の保全・修復などが適正に進められるように、環境情報計測の立場から真摯に取り組んでいきたいと思っています。
当研究室に興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
研究テーマ / キーワード
- 開発、気候変動に伴う環境改変を的確に捉えるための新しい計測システムの開発
- 国際的な環境課題を科学的に議論するための学融合的分野の創出
環境安全システム学分野
(布浦 鉄兵 教授 / 澤井 理 助教)
メンバー
- 布浦 鉄兵 教授
-
nunouraesc.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
- 澤井 理 助教
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o_sawaiesc.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://www.nunolab.k.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
人の社会的活動には必ず廃棄物の発生が付随する。大学を例にとっても、その活動により、一般家庭と同様のごみから有害化学物質を含有する廃棄物や感染性廃棄物までさまざまな廃棄物が常に発生している。こうした廃棄物については、適切な対処、すなわち適正な無害化処理処分かもしくは資源としての循環再利用が求められるが、いずれの場合についてもその工程においては、プロセス自体の安全性だけでなく、その工程により環境保全上の支障が発生しないという環境安全性が不可欠である。循環型社会の形成を推進する中で、廃棄物資源の循環再利用や有害廃棄物の適正な無害化処理に関連する要素技術の開発においては、その環境安全性についても十分に検討される必要がある。
本研究室では、化学的有害廃棄物の無害化処理及び廃棄物の資源エネルギー化に関連する要素技術の開発とその技術の環境安全性評価に関する研究・教育を行っている。具体的には、超臨界流体を用いたオスミウム廃棄物の処理、水熱合成ナノフェライト粒子の廃水処理への適用、超臨界水ガス化による廃食用油からの水素生成、再生不適PETの炭化処理、パームオイル廃水 (POME) の促進酸化処理などについて研究を行っている。
研究テーマ / キーワード
- 有害廃棄物の安全化処理手法に関する研究
- バイオマス系廃棄物の資源・エネルギー化手法に関する研究
- 要素技術の開発および環境安全性の評価
環境プロセス工学分野
(秋月 信 准教授)
メンバー
- 秋月 信 准教授
-
akizukik.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://www.oshimalab.k.u-tokyo.ac.jp
研究内容
我々の生活を支える様々な化学プロセスにおいて、地球、地域、現場といった様々なレベルで環境に優しいプロセスであることがこれまで以上に求められている。本分野では、環境調和型の合成プロセスや廃棄物処理プロセスの構築を目指し、化学や化学工学の学問を基盤として、要素技術の開発やプロセスの提案、それらの評価に取り組んでいる。
特に、超臨界流体に代表される高温高圧流体の工学的利用に着目し、研究を進めている。物質は高温高圧状態において、常温常圧とは異なる物性を示し、また温度と圧力を操作することで物性の調節が可能という特徴を有している。例えば高温高圧水は有機物がよく溶解する一方で無機物が不溶であるという特徴や、温度・圧力に応じて溶媒の極性やイオン性が調節可能という特徴を持つ。複雑化する化学反応場への要求に対し、毒性が小さく安価な物質で目的の物性を実現し得る高温高圧流体は、環境調和型プロセスにおいて重要な役割を果たすと期待され、高温高圧流体中の化学反応に関する基礎から応用技術まで、総合的に研究を進めている。また高温高圧流体は、自然界の高温高圧環境での現象やエネルギー関連技術などとも深い関わりを持っており、これら諸分野を融合させた高温高圧流体の科学の構築を目指して研究を行っている。
研究テーマ / キーワード
- 高温高圧水、高温高圧アルコールを溶媒とした有機合成・未利用資源変換
- 高温高圧水を利用した機能性ナノ粒子合成
- 高温高圧中の分解反応を利用した廃棄物処理
- 超臨界水を利用した有機・無機混合廃棄物からの金属資源リサイクル
- 高温高圧流体と固体触媒を組み合わせた新規反応場の創成
- 高温高圧流体の調節可能性を利用した新規合成プロセスの提案
環境材料システム学分野
(伊與木 健太 准教授)
メンバー
- 伊與木 健太 准教授
-
iyokiedu.k.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://iyokilab.k.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
より良い環境を創り上げようとしたときに、新しい材料は革新のきっかけになり得ますが、優れた材料を世に送り出すためには、現実的に可能な環境に優しいプロセスで大量合成できる必要があります。当研究室では、環境問題の解決に資する新規材料の創出、その合理的な合成プロセス開発、応用展開へと一気通貫で取り組んでいきます。特に、ゼオライトという、触媒や吸着材として用いられる多孔質材料の合成と応用に強みを持っており、実用化へ向けた検討が進んでいるものもあります。今後は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーといった、これから人類が向き合っていかなくてはならない課題の解決へ向けて、必要な他の材料への展開や、システムとしての評価へ研究対象を広げ、学生の皆さんとともにチャレンジしていきたいと考えています。
研究テーマ / キーワード
- 新規多孔質材料の創出
- 材料の分解や再構築の制御
- カーボンニュートラルに資するCO2回収/資源化システムの開発
- 水熱反応の高効率化とメカニズム解明
環境リスク評価学分野
(大島 義人 教授)
メンバー
- 大島 義人 教授
-
oshimak.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://www.oshimalab.k.u-tokyo.ac.jp
研究内容
安全・安心への関心が高まる社会の流れは、先端性・独創性が追求される大学の実験研究においても例外ではない。研究の推進とリスクとが表裏一体の関係にある中で、創造性を損なうことなく安全に研究を遂行することは、非常に難しい命題である。研究者の自由度が新しい発見につながる源であることに鑑み、実験研究の多くが必然的に非定常な作業で構成されることは、ある程度前提として受容されなければならないが、このような任意性や非定常性といった自由度の高さを前提とした上で実験研究現場の安全を議論するためには、実験研究現場で起こっている事象のより定量的な解析を通じて、実験室内の人やモノ、場の複雑な関連性を論理的に整理し、実験室システムの構造の中で明らかにする必要があると考えられる。
本分野では、人、モノ、場で構成される実験室の安全構造の科学的解析を「実験室学 (Laboratology) 」と命名し、研究現場の実態や特徴に関する客観的データの取得や、それに基づく実験室に関わる様々な事項のモデル化といった実験室学的アプローチを通じて、多様性や非定常性を前提とした実験研究の安全構造を明らかにする研究を進めている。
研究テーマ / キーワード
- 実験室内動線情報に基づく実験者行動の解析
- ダウンフロー気流による安全で快適な実験室設計
- 実験作業における化学物質の扱いと室内濃度分布への影響
- VR実験室を用いた視線や音の解析と五感の役割の解明
- ウイルス感染拡大防止を考慮した新しい講義室換気システムの提案
- 機械学習による非経験的事故予防システムの構築
環境安全マネジメント学分野
(飯本 武志 教授)
メンバー
- 飯本 武志 教授
-
iimoto.takeshimail.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://iimoto-kankyoanzen.adm.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
「放射線」の環境はヒト・社会を含む環境システム全体に話題が展開する典型的な事例のひとつです。環境安全マネジメント学では「放射線(能)」「放射線防護」をキーワードとし、すべての放射線環境に関する安全やリスクマネジメント上の課題を自然科学研究と社会科学研究の両軸から追及していきます。
具体的には、
① 放射線計測法や線量評価の手法の開発研究
② 放射線利用や放射性廃棄物の安全対策には欠かせない管理学的な研究
③ 身のまわりに存在する比較的高いレベルの自然放射能に関する安全研究
④ ヒト以外の生物種を対象とした環境放射線防護や環境アセスメントに関する研究
⑤ リスクマネジメントやリスクコミュニケーションに関する研究等
の内容について、IAEA、国連科学委員会、ICRP等の国際動向や、我が国における規制科学上の論点やニーズに基づくタイムリーなテーマを選定します。
研究テーマ / キーワード
- 放射線計測法や線量評価の手法の開発研究
- 放射線利用や放射性廃棄物の安全対策には欠かせない管理学的な研究
- 身のまわりに存在する比較的高いレベルの自然放射能に関する安全研究
- ヒト以外の生物種を対象とした環境放射線防護や環境アセスメントに関する研究
- リスクマネジメントやリスクコミュニケーションに関する研究等
環境社会システム学分野
(井原 智彦 准教授)
メンバー
- 井原 智彦 准教授
-
ihara-tk.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
https://www.lct.k.u-tokyo.ac.jp/
研究内容
物事を一側面からではなく俯瞰的に捉えるライフサイクル思考に基づいて、真に社会で望ましい地球温暖化対策の設計を進めています。
都市の温暖化(地球温暖化+ヒートアイランド現象)に対しては、さまざまな適応策が考えられています。私たちの研究室では、都市気象-ビルエネルギーシミュレーション、疫学調査、統計解析、そしてライフサイクルアセスメントといったツールを駆使し、適応策を導入したときの、気温だけではなく、エネルギー消費や人間健康をも評価し、かつライフサイクル思考に基づいて統合化することで、社会全体で見てよりよい適応策を見いだそうとしています。
また、消費者の日常生活に伴う環境影響や社会影響を、ライフサイクルアセスメントやソーシャルライフサイクルアセスメントによって評価し、その上で、これらの影響を削減できる緩和策を探索する研究もおこなっています。
研究テーマ / キーワード
- メガシティーにおける地球温暖化適応策の設計
- 地域のエネルギーシステムの評価
- 環境影響や社会影響を削減可能な消費者行動の探索
- ライフサイクル思考、都市、気候変動、ヒートアイランド現象、エネルギー、人間健康、消費者行動
資源循環社会システム学分野
(吉田 綾 准教授)
メンバー
- 吉田 綾 准教授
-
yoshid9723edu.k.u-tokyo.ac.jp
研究者情報
研究室ホームページ
準備中
研究内容
私たちは、生活の中でさまざまな物や資源を使い、生活に役立てています。使用後、不要になった物やごみはどこでどのようにリユース・リサイクルあるいは処分されているのでしょうか。当研究室では、使用済み製品などのモノの流れや再生利用の状況について現地調査やインタビュー調査を行います。リサイクルなどによる資源循環型の社会構築をさらに進め、脱物質社会への転換を図るライフスタイルやビジネスの動向についても調査研究を行います。
研究テーマ / キーワード
- 使用済み製品等のリサイクル法制度等の分析
- 資源循環の取り組みが創出する社会的価値の算出
- 省資源型・脱炭素型のライフスタイルへの転換
- 廃棄物/再生資源の越境移動、廃電気電子機器(E-waste)、衣類回収、片づけ、シェアリングエコノミー、サーキュラーエコノミー
循環型社会創成学分野
(肱岡 靖明 教授 / 藤井 実 教授 / 中島 謙一 教授)
メンバー
- 肱岡 靖明 教授
-
hijiokanies.go.jp
研究者情報
- 藤井 実 教授
-
m-fujiinies.go.jp
研究者情報
- 中島 謙一 教授
-
nakajima.kenichinies.go.jp
研究者情報
研究室ホームページ
http://envsys.k.u-tokyo.ac.jp/tcos/
研究内容
循環型社会は、持続可能な社会に向けた一つの社会像と考えられるが、それがどのような社会であるかについて明確な合意があるわけではない。一方で、循環型社会の形成に資すると考えられる、個別具体的な技術、政策・管理手法の開発が進められており、これを適切なシステムとして構成することが求められている。本分野では、今後の循環型社会創造のため、以下のような研究を行うことを予定している。
- 循環型社会とはどのような社会か。その理念、目的、手段は。
循環型社会と持続可能な発展はどのような関係にあるのか。
循環型社会を計測する指標は何か。目指すべき循環型社会像を分析・提示する複合的研究。
- 社会における物質循環の状態はどうなっているか。
どのようなシステムを作っていくべきか。
マテリアルフロー分析やライフサイクルアセスメント等 を通じて、循環型社会における国際的、地域的な物質循環システムを設計・評価するシステム工学的研究。
- 循環型社会の形成のために必要となる社会システム、国際的な協調とは何か。
そのための取り組みはどのようなものか。
国際協調のあり方を分析・提示する社会科学的研究。
研究テーマ / キーワード
肱岡 教授
- 気候変動影響評価のためのモデル開発
- 気候変動への適応策・緩和策検討のための総合評価モデル開発
- 適応策に関する政策的・制度的・技術的な効果の評価
藤井 教授
- 情報技術を活用した資源循環の高度化・高効率化
- 産業・都市の低炭素化のための技術システムの提案と評価
- 産官学当の連携による環境技術の社会実装支援
中島 教授
- サプライチェーンを通じた資源利用と環境影響の管理
- 都市鉱山の有効利用を含めた資源利用の高度化・高効率化の検討
- 素材の社会的価値評価
プロジェクト
本専攻に所属する教員等が参画しているプロジェクトです。
エネルギー・モニタリングデータ分析に基づくエネルギービジョン構築とまちづくりの担い手育成
- 参画教員
- 井原 智彦 准教授、徳永 朋祥 教授
- プロジェクト概要
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