新着情報|環境システム学専攻 東京大学大学院新領域創成科学研究科

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東京大学大学院新領域創成科学研究科
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2019/01/21 (Mon)
第6回談話会を開催します

2019年1月29日(火)12:15-12:55 環境棟4階談話室において、第6回談話会を開催します。

題名 『 脱炭素産業の構築に向けた循環資源・再生可能エネルギーの高効率利用 』
演者 国立環境研究所 社会環境システム研究センター
   藤井実 環境社会イノベーション研究室室長
   

概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大幅な低炭素化・脱炭素化の推進が急務となっている。これには、循環資源や再生可能エネルギーの活用を大幅に拡大するとともに、
社会全体としてエネルギーの質的効率(エクセルギー効率)を向上させることが重要である。
住宅等の建物のネットゼロエネルギー化が進み、電気自動車に搭載されるものを含む、蓄電池の普及が期待されるなど、好ましい兆
しも見られ始めているが、産業からの二酸化炭素排出を効率的に進めることも、今後重要な課題である。
廃棄物からのエネルギー回収は、国内では焼却発電が主流であるが、その発電効率は高くても20数パーセントに留まり、それほど効
率が高くない。廃棄物の持つエネルギーを、高温を必要とする産業の熱利用のプロセスに活用できれば、発電効率に例えると40%に
相当する効果が期待できるため、効率的である。また、今後は日中の太陽光発電の余剰電力の増大が見込まれるが、水素に変換する
よりも、産業での熱供給に利用する方が、社会全体としてみた場合には、エクセルギー効率の観点から有利であり、結果的により多
くの二酸化炭素の削減が期待できる。
技術的には特段高度な対応は必要ないが、社会全体をエンジニアリングするような観点で、廃棄物や再生可能資源を効率的にマネジ
メントする仕組みを作ることが重要であり、IoTやAIといった今日的な技術の活用も視野に入れている。また、重要なのはこのよう
な仕組みを社会で実現することであり、国内外の産官学の協働により、社会実装に向けて試行錯誤を行っている。
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皆様お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。


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