※国立環境研究所との連携講座
循環型社会は、持続可能な社会に向けた一つの社会像と考えられるが、それがどのような社会であるかについて明確な合意があるわけではない。一方で、循環型社会の形成に資すると考えられる、個別具体的な技術、政策・管理手法の開発が進められており、これを適切なシステムとして構成することが求められている。本分野では、今後の循環型社会創造のため、以下のような研究を行うことを予定している。
(1)循環型社会とはどのような社会か。その理念、目的、手段は。
循環型社会と持続可能な発展はどのような関係にあるのか。
循環型社会を計測する指標は何か。目指すべき循環型社会像を分析・提示する複合的研究。
(2)社会における物質循環の状態はどうなっているか。
どのようなシステムを作っていくべきか。
マテリアルフロー分析やライフサイクルアセスメント等 を通じて、循環型社会における国際的、
地域的な物質循環システムを設計・評価するシステム工学的研究。
(3)循環型社会の形成のために必要となる社会システム、国際的な協調とは何か。
そのための取り組みはどのようなものか。
国際協調のあり方を分析・提示する社会科学的研究。